1014(本当)

1014

本当の日記

朝起きて11時半にホテルをでる
退屈でアニメをみていた
梶くんと会って六本木へ 森美に行って展示をみた ビルの52階を歩いてきたというかんじ 眠かったからじっくりみられなかった 行動をサポートすることでふたりの関係が深まる みたいな映像の作品が面白かった 介助するされる側には関係がうまれるのだなあ。手紙を書く展示と箱を開ける展示 あと料理を作る映像 (田中功紀のやつだったね)は覚えている
わたしが開けた箱にはちいさい赤いリボンがついた白い手提げカバンが入っていて キティちゃんみたいでかわいいと言った これを持っていた人の足どりがみえる ほんとうは触りたかったけど薄い布がはってあった 触るといよいよ心がもたれるのでそんなことはできない仕組みになっていて安心した

六本木でそのまますこし寝てともおちゃんに会った モスバーガーっていう店のコーヒーを飲んだ。ともおちゃんのiPhoneは生きる化石だった。かっこいい。
一眼カメラのふたをなくしちゃったのに気づいた。悲しいけど新しく買えるよって教えてもらった。
ともおちゃんとは天国に住まうことや天国から生まれること、天国出身なのに地獄に文句を言う人をわたしはよく思ってないってことを話した。とても順風で良かった。
ともおちゃんと別れて恋人に会ってお酒を飲みに行った。座敷の居酒屋でここが六本木であることをわすれた。うずらの串揚げ。緊張でご飯が食べられなかった。漫画喫茶で寝たいと言ったけどそれはだめだと言って新宿にホテルをとってもらった。
六本木からホテルまで送ってもらって、東新宿の駅のそばで恋人を見送る。すぐに行かないとどんどん行けなくなる気がして化粧を簡単になおしてホテルを出た。

歩いてゴールデン街に行って、ユニさんのお店に行った。会ったというか、見ていたくらいの気持ち。嘉江さんがいて嘉江さんのTシャツをきていたので照れた 嘉江は本名じゃないことを教えてもらった
お通しにベトナムのパンを食べさせてくれた 桃色のレバーが塗ってあって、にんじんとパクチーが挟まっていた。ものすごい時間をかけて食べた。どこから、何で来たんですか、という問いにどうしようもない声で答えた。あ、もしかして、手紙くれたひとですか、富山、わたし新潟なんですよ。と言われて、よくよく聞いてもとても近所だったから、そんなことをかんたんに想像するだけで泣きそうだった
ユニさんの暮らしていたところには子供のころ何遍も行った。わたしと同い年
お酒を注文して出してもらった。お酒をすぐに飲み切ってパンをかじり続けていたので牛乳も飲ませてもらった

とても困ったようなふうに話しかけてもらって、わたしは本当に申し訳なかったけれどそれでもやさしい素ぶりだと勝手に思った
横にいたピアニストの女の人が、うわ〜ほんとうにファンの人なんだ って言っていた。ピアニストの人はすごく美人で富山出身だと言っていた 名刺を書いてくれた

覚えているけどこれ以上は書けない ユニさんとお客さんと、鷺ノ宮に行った 鷺ノ宮の太郎くんの家でみんなでカップラーメンを食べた みんなが眠ってしまって ユニちゃんとふたりで会話した 北陸の海のことを考えながら 子供の頃の遊びや、高校の話 いまの生活 恋人の話 どうでもいい大事な話題でいっぱいだった
ユニさんが話してくれたことは覚えている そのままふたりで都営新宿線に乗って新宿へ帰ってきた
始発でユニさんと新宿へ帰ってきたんだよ ポポのこと いなづまのこと 何度も繰り返して想った あれからわたしは幾度となく あの夢のような日々を思い出すけれど もう誰も 夢じゃなかったとは 言ってくれないんです





お店を片付けているユニさんと死にそうなハエを見つめた
一緒に帰った わたしのホテルのそばまで来てくれた

おやすみなさいと言って別れた
ホテルの白いベットで眠った